本日、コンサルティングをさせていただいていたクライアントのおひとり、Kさんの最終回でした。Kさんのビジネスの発展をと、1年半伴走してまいりました。
コンサルティングが始まった当初、「自分は何がしたいのか?」が明確になっていなかったとおっしゃるKさん。Kさんは英語教室の経営をしていますが、英語が好きで始めた教室、しばらくはなんとかなっていたのですが、そのうちにモヤモヤを抱えながら仕事をするようになったそうです。心のうちをたくさん聞かせていただき、ご自分と向き合うことから始めていただきました。
そして、生徒数100名を3年後に達成しよう、という目標に向かって走り出しました。
「自分の教室に向き合えた」ことで、仕事が楽しくなったんです、とKさんは言います。
明確な目標ができたことで、1年前からのKさんの行動力は素晴らしいものでした。
「先生、ボランティアさせていただけるところ、見つかりました!」
「先生、地域の商店とコラボすることになったんです!」
「先生、広告デザイン、これどうでしょうか?」
そうして教室経営に取り組んできた結果、Kさんは目標の生徒数100名を今年の4月に達成することができました。
「こうしたい!」という思いがあることで、自分の教室に対する意識が変わるんですね。
1年半前とは別人の表情を見せて、これまでの感想を言ってくださいました。
最も印象的だったのは、ご自分の教室宣伝動画を外注した時の話です。
ある日、営業で「教室の宣伝動画」を作りませんか?とお話があったそうです。
40秒ほどの動画を作成、ネット上で運用するもので、金額も大きいものでした。
先生のレッスンの様子や、生徒さんたちの表情、いろんなカットを撮影してもらい、出来上がった動画を見たときに、Kさんは愕然としたそうです。
「私の伝えたい『教室』が全く表現されてない。この動画って、伝わらないのでは?」
Kさんの言葉を借りて言えば、
『外部の人から見た、私の教室って、こんなにペラペラだったのか!?』
これは、「プロが撮ったのに、心が映ってない」とでも言いましょうか。
カメラの画角はキレイでも、外部の人にとっては「どこが感動ポイントか?」を知らないから表現がうすくなります。
お客様に伝えたい思いを、温度感持って伝えられるのはやはり、「自分自身」です。
動画などで教室のアピールをする際、自分で作ることから始めると良いのではと思います。
自分でつうる動画は、不器用でも”熱”が伝わります。外注は「技術で伝える」けれど、「自作は心で伝わる」。そして、「想いを伝える力」は教室経営において最強の武器だと思うのです。
”自分の教室の価値”を一番知っているのは、先生・経営者自身です。だから、少し不器用でも、先生自身がカメラを持つことに意味があるんですね。
高い授業料だったとKさんは笑います。その、「笑って、次!」と言える彼女の中に「強さ」があるなと感じました。
きっとKさんはこれから、さらに繁盛する教室を作っていくことと思います。